2024年07月14日

100年の厚み

急に暑くなったことがきっかけで、

断捨離がしたくなった





まったく「何でやねん!?」って話ですが

昔から季節の変わり目になると

「お片付け」をする性分。





かと言って、

あまりにも大掛かりなことはできないため

前から気になっていた衣装ケースを出してきて





見つけた!!





「祖母の帯」







もう5~6年前(コロナ禍突入前)のこと、





「歳をとったら着物を着て過ごそう!」





な〜んて思い立ち、

着付け教室に通ってましたの、私(オホホ)





その教室で・・・





まわりの生徒さんたちは

上手い具合に先生から

いろんな着物・帯・小物を

売りつけられる紹介されるんだけど、

私には一切

そのお誘いがありませんでした。





なぜかと言うと

最初に言ってあったんです





「うちには祖母や母の着物や帯が

 山のようにあって〜」って。





まぁ、半分は嘘(笑)





いくらなんでも

山のようにはありません。





ただ、かなりある

ーこれは事実。





なので、歳をとって

年金生活(あるのか!?)になったら

洋服代を浮かすために

日々、着物で暮らすちゅー

・・・という魂胆でした。





ただ、着物って色・模様の他、

様々な格式やお約束ごとも多くあり

着付け以外にそれなりの知識もないと

日常的に活かすなんて

ムーリー笑い泣き





そこで、





我が家の古い着物や帯を

教室に持って行っては

着物周りの知識の宝庫である

着付けの先生を捕まえ

「どうやって使うか」を

教えてもらってました。





たくさんの古い着物や帯のなかで

唯一





「これは珍しい!!

 このようなお品、よくお持ちでしたね」





と、絶賛されたのが

この帯(だけ笑)。





そう言えば桐の箱に入ってたな





・・・箱、捨てたけど




何でも、かなり古く(100年以上)珍しく、

今となってはもう作られることもない

貴重なものとのことでした。







その後、コロナで着付け教室は閉鎖





私の着付け技能もどこへやら





同時に全ての計画がうやむやに終了。





桐の箱もないまま

祖母の帯は衣装ケースへ





時を経て、今年の異常な暑さが

これらのことを私に思い出させてくれた





・・・というわけです。





あの時から私は確実に歳をとりました

しかし

着物を着る日々に至る感じは

今のところありません。





ただ、生きていたら

今年129歳だったはずの祖母が

若い頃に使っていたであろうこの帯





今も重厚な光を放っています。





ずっしりとした厚みには

祖母や祖父、そして母の

若くて元気だった時のエネルギーが感じられ、

なんだかとても嬉しくなります。







ずっとそばにいてほしいなぁ〜と

考えていて





ピン!!と来た





そうだ、ピアノの上に掛けよう❤️







「けっこういいんじゃないかい!?」

一人で満足。





レッスン室に来てくれる子ども達にも

「100年の厚み」

何かの時に話してみようか





・・・って、長くなりましたが

明日のFB&インスタLIVEで

この帯もお見せできるかな〜





22時30分から、のぞきに来てください!



100年の厚み



Posted by つくば市 渡辺ピアノ教室 at 01:33│Comments(0)
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